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  「豊満」な果物  -  2006.05.20.Sat / 12:56 
今日のネタは以前別のブログに書いたものを加筆修正したものです。

いつもこのブログでもスペイン語の地域差について書いているけど、どこでも大体共通だろう・・と思っていた果物の名前も実は地域によってかなり違う。

例えば、ラテンアメリカのスペイン語一筋で来た私はグレープフルーツのことスペインではpomeloと言う・・と言うの知りませんでした(汗)在ラ米6年・・一生この単語耳にする事なかったと思います。一応ドミニカ人にネイティブチェッ~ク!と言うことで聞いてみたら、「そんな単語、聞いたことない」・・やっぱり。

一度日本語のクラスで生徒が「杏」と言う漢字を書いて「これはなんと読みますか」と言うので「あんずだよ」と教えました。絶対漫画かアニメのキャラに「杏ちゃん」がいたのでしょう・・。で、「なんという意味ですか」と言うのでつい、「chabacano」と言うと、その生徒すっごい「????」って顔してました(笑)そう、chabacanoはメキシコ語。多分そうだろうとは思ったのだけど、albaricoqueなんて舌かみそうで言えない・・一回も言ったことないし。なので、つい使い慣れたchabacanoを使ってしまいました。

で、しょうがないので(?)chabacanoとは・・・とスペイン語ネイティブに対して説明をしようと思ったのですが「es como un durazuno chiquito・・・ちっちゃい桃みたいな・・」と言いかけてまた、はっ!となりました。と言うのも、桃はメキシコ語ではdurazunoで、一般的スペイン語はmelocotón・・・また通じなくなる~。ま、melocotónといえばいいのですが、とりあえずciruela(梅またはプルーン)といっておきました。

ドミニカ共和国に来てすぐの頃も果物の名前がメキシコと全然違う!と言うことで戸惑ってみたり・・。

例えば。
「バナナ」はメキシコ(や他のスペイン語圏)ではplatanoだけど、ドミニカ共和国は「バナナ」は通常4種類。platano verde , platano maduro ,guineo verde , guineo maduroとなります。platanoは調理用バナナなので生でたべません。
platano verdeは青い調理用バナナでこれでフライドバナナを作るのですが、激ウマです!芋にちかい味と食感です。platano maduroは verdeが熟して甘くなったものですが、甘くても生では食べません。これも調理して食べます。
ちなみにこのplatano maduroはメキシコにもありますがなぜか platano machoと言う名前・・。このことをドミニカ人に言うとみんな「がははは」と笑います。
私もメキシコ在住時、platano machoって言うのちょっと恥ずかしかったりしました・・・。
で、guineo verdeは普通のバナナですが、これも熟していないもので、調理して食べます。感覚的に芋のかわりですね。そして、 guineo maduroがやっと日本人の言う「バナナ」です。なので、ドミニカ共和国で「バナナ」が食べたければguineo maduroと言わないとありつけません。
ちなみにドミニカ共和国以外でもバナナの事をguneoと呼ぶ国はいくつかあります。

他にもドミニカ共和国(あるいはカリブエリア)特有の呼び方として・・chinola があります。maracuyá=パッションフルーツのことです。ニカラグアに行ったときはgranadillaって呼ばれてましたね。辞書を見てみるとパッションフルーツ=granadillaと書いてあるのでこれが一番一般的な呼び方なのかもしれません。メキシコではmaracuyáです。
で、ある日、うちの大学のカフェテリアでパッションフルーツのジュースを飲もうとして、つい「maracuyáのジュースちょうだい」と言うと、カフェテリアの人が??な顔して「あなたの国ではそう呼ぶの?」と聞いてきました(笑)

あと、今回maracuyáに関して書いてみて初めて知ったのですが、このmaracuyáという言葉、なんと辞書に載っていない!ちなみに私がみた辞書は「西和中辞典 小学館」「和西辞典 白水社」「LAROUSSE diccionario USUAL」 「THE UNIVERSITY OF CHICAGO SPANISH DICTIONARY」の4冊。
ネットで調べてみるとこのmaracuyáという名前はどうも学術名らしい。ふ~ん。

ニカラグアと言えば。
ドミニカ共和国にはlimoncilloと呼ばれる果物があります。
見た目はlimónを小さくしたような感じだけど、実はライチ見たいな感じ。なかなかおいしいけど、食べにくい。
で。あるとき、ニカラグアから来た友人が「あ、mamónだ」と言うのでびびった私。だって、mamónはメキシコのスラング。ridículoとかexageradoって意味。なんでlimoncilloがmamónなんだ??と思ったけど、ニカラグアのmamónにはメキシコ的スラングの意味はなく、単にmamarの普通の意味((乳を)吸う)から来ていると思う。で、limoncilloの実が食べにくくて「チューチュー」すわないといけないから、mamónなんじゃないかと・・。あら?品がない?いや、真面目に考察してみました。

しかし。
それ以上に驚いたフルーツがlechosa
何のことだと思いますか?これはpapaya=パパイヤのことです。
でも、私のスペイン語脳はこのように理解しました。lechosa=乳したたる、または豊満である。
なので、「うわぁ~、「豊満」フルーツ」と思ったのです(笑)

なんでもネイティブチェ~ック!をしないと気がすまない私は早速この解釈をドミニカ人に確認してみました。

すると、このような説明。
パパイヤを切っておいておくとパパイヤから乳白色の汁がでてくる。だから「lechosa=乳したたる」なんだよ。

うおぉ~、と言うことは、私の解釈、けっこう「当たり」ではないか!
ちなみに辞書(西和中辞典 小学館)の解釈は「乳のような 乳状の」とありました。

と言うわけで「豊満な」果物とは「パパイヤ」のことでした。

【追記】
あと、果物で面白いなぁと思ったのはドミニカ共和国ではオレンジの事をchinaといいます。(naranjaでも通じますが)なので日本人や東洋人がオレンジ食べていると「China(中国人)がchina(オレンジ)食ってる」なんてオヤジギャグを耳にしたり。
なんで、オレンジの事Chinaって言うんだろう??で、調べてみるとオレンジの原産地ってなんと!中国とインドなんですよね~。驚き。でも、オレンジは中国・インドから17世紀にヨーロッパに渡り、そこからアメリカ大陸に伝わったと言われています。なのに、スペインではnaranjaで後で伝わったドミニカ共和国ではchina・・・

ひとつの単語でもたどっていくと思いもしないところにたどり着いておもしろい!


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テーマ:スペイン語 - ジャンル:学問・文化・芸術
from amikajpn

スペイン語の地域差、いつも面白く拝読してます。
数年前にスペインで maracuyá 味の清涼飲料水(?)が売り出され、テレビのCMで盛んに「マラクジャッ」てやってました。どんな果物なんだろうと思ってました。ちなみに今、スペイン王立アカデミー(http://www.rae.es/)の辞書で検索してみたら出て来たから、もうスペイン語として認められてるみたいですよ。
熱帯産の果物はスペインにはなかった訳だから、原産地での名前→スペイン語の筈ですよね。granadillaの方は見るの忘れました。granada はスペインではザクロだから・・・どうなんでしょう?
生では食べないバナナっていうのが多くてビックリ。私は生で食べるバナナも熟しすぎてないのが好きで、買う時も、そして定食のデザートなどで頼む時も、いつも platano verde って言って注文してました。(笑)

2006.05.20.Sat / 17:59 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
from chamoy(管理人)

こちらこそ、書き込みありがとうございます!

今回のお話は冒頭に書いたとおり、けっこう前に書いたものを引っ張り出してきたので、その当時Real Academiaのサイトはチェックしていなかったんですよね。確かに載ってますね~。

で。
>熱帯産の果物はスペインにはなかった訳だから、原産地での名前→スペイン語の筈ですよね
↑例えばアボカド(aguacate)のようにスペインになかった果物などの名前が現地での先住民などの言葉から来ているものはたくさんありますが、aguacateはスペイン語圏ではほぼ全域で一般的に通用する言葉ですが、今回取り上げたような「ラテンアメリカ内で違う名前」というのが興味深いなぁ~と思うんですよね。

例えば、maracuyá を一番最初に聞いたのがポルトガル語だったのですが、この果物の原産地はブラジル。で、メキシコではmaracuyá なのに、ドミニカ共和国ではchinolaでニカラグアではgranadillaと呼び名が変わるのはなぜ?と言うのが私の関心をひきました。

あと、オレンジについても面白いなぁ~と思ったことを思い出したので追記しておきました。

2006.05.20.Sat / 22:07 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
from amikajpn

chamoy さん、コメントと追記を読んで、こちらも又連想が広がりました!

ひとつ: スペインにはなかった中南米の果物の呼び方が国によって違う理由ですが…例えば maracuyá って名前は、私にはいかにもインディオ-先住民の言葉のようにに響きます…全然知らないんだけど!(笑) 一方 granadilla はスペインから行った人達が granada (ざくろ)を思い出して名付けた? そして chinola は…別の先住民の言葉???

もうひとつ: スペインでは日本でいうみかん(温州みかん)の事を mandarina といいますが、これは英語でもたしかマンダリン・オレンジ。その内のひとつを clementina というのですが、これは例えばりんごで「ふじ」だとか「紅玉」だとかいう品種の違いじゃないかと…調べた事はないんですが…

って、どちらも勝手に想像してるばっかりですね(笑)

2006.05.20.Sat / 23:07 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
from chamoy(管理人)

こんにちは。コメントありがとうございます。

maracuyá は私もブラジル(またはその周辺)の先住民族の言葉だと思います。

ブラジルから距離的に離れているメキシコがmaracuyá と言うのに、他の地域では呼び方が違う・・つまりこの言葉の伝播の過程に興味を持った次第です。方言周圏論(言語は文化的中心圏を中心にして同心円状に広まっていく)と言う考え方もありますが、いろいろな背景があるのかな・・?と。

ちなみに。
ドミニカ共和国にもgranadillaと呼ばれる果物がありますが、パッションフルーツにもざくろにも似てもにつかぬ果物です。これも、また不思議なんですよね~。

2006.05.21.Sun / 19:06 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
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