スペイン語版トリビアの泉 の記事一覧 
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  PacoとPepe  -  2006.06.21.Wed / 19:14 
スペイン語圏の人の名前と言うのはたいてい聖書に出てくるSANTO(聖人)からとっているので、当然バリエーションがあんまりない。なので、同じ名前の人が多いし、親や祖父母の名前を受け継いでいたりして更にややこしかったりする。
と、言っても同じスペイン語圏でも若干状況は違って、メキシコだと先住民族系の名前もあるし、(例えばCuauhtémocとかXochitlなど)アメリカ風の名前をつけたり。(特に若い親に多いですね)それなりに流行もあるようです。

ドミニカ共和国は聖人からとった名前の割合がメキシコに比べると少ないように思います。英語風の名前も多いし。なんて読むの?的不思議なスペルの名前もけっこう多かった。
その中でドミニカ共和国で一番インパクトのあった名前はその名もBienvenido
他のスペイン語圏にもある名前なのかもしれないけど、メキシコでは聞いたことなかった名前。両親にしてみれば子供はまさに“Bienvenido”ってことなんでしょうね。う~ん、わかりやすい。

さて、本題。
スペイン語圏の人の名前の愛称と言うのはパターンが決まっているものがほとんど。
例えば・・Antonio=Toño,Alberto=Beto,Guadalupe=Lupe,Veronica=Vero・・って感じなのですが、この辺は、まあ、短く短縮した感じのものなので違和感はない。
だけど、Francisco=Paco,Pancho,Kiko José=Pepe・・なんて言うのになるとなんで、FranciscoがPacoでJoséがPepeなわけ?特に、JoséホセなんてわざわざPepeぺぺなんて言わなくても、ホセでええやん!と突っ込みたくなるのです。
メキシコ人に「なんで?」って聞いても「さあ?」ってことで理由はわからず・・。

が。
このネイティブでも知らない由来の謎を解くいくつかの説を集めてみました。
と、言うことで今回は「PacoとPepeの謎」

Franciscoの事をPaco,Pancho,Kikoとなぜ言うのか?それは、これらは幼児言葉だという説があります。つまり、まだ発音が完全にできていない小さい子供がFranciscoを発音するとPanchicoと発音するんだそうです。そこからPaco,Panchoが派生したとの説。Kikoに関しても同様かと思います。幼児にとってFの発音は難しいらしく、近い音であるPで代用するとのことなのです。これ、けっこう納得です。ちなみに、英語でも同様のケースがあるようです。Robertを幼児が発音するとBobetと発音するんだそうで、そこからBobと言う愛称が出来上がったんだそう。ふ~ん。

そのほかにもいろいろあって・・。
その昔、スペインではFranciscoではなくPhranciscoと書いていたことがあったんだそうで、その省略形がPhcoだったのだけども、これだと発音しにくいと言うことでhがaにかわってPacoになったと言う説。

また、San Francisco de Asísから来ているという説もある。
San Francisco de AsísはPater Comunitas(Padre de la Comunidad)と呼ばれていたのだけど、Pater Comunitasの頭文字をとってPacoとなったとのこと。

そして、ちょっと話は違う方向に進むけど、ペルーではPacoは政治家を指すのに使うんだそうで、なぜかと言うと・・Solo sirven Para Cobrar・・・がははは。
またはドラッグの事も指すそう。Paquete de Coca→Paco

そして、Pepe
これも、幼児がJoséと発音するとPepeになると言う説があるんだけど、そのほかに「アンダルシアの風」によると・・
聖書ではキリストのお父さんはJoséと言う名前だったが、キリストの母Maríaは処女受胎とされているのでJoséは養父=Padre Putativoとなり、その頭文字をとってPP=ぺぺと呼ぶようになった・・と言う説もあるようです。

さて。
今回はスペイン人の愛称の由来を考えてみましたが、スペイン人の名前そのものに興味のある方は、スペイン語のネット書店であるスペイン書房ではいろいろなスペイン語圏の名前に関する書籍を扱っているようです。
その中でおもしろそうだな・・と思ったのは
Como le llamaremos?
決定版赤ちゃんの名付けガイド――というタイトルですが、これも名前の語源・意味、霊名の祝日、来歴などをまとめた名前の本です。特徴は「聖書に出てくる名前(旧約、新約)」「キリスト教用語の名前(Ascensio'n, Concepcio'n など)」「聖人の名前」「各地の聖母の名前(Guadalupe, Roci'o など)」「天使の名前」「神話・伝説に出てくる名前(ギリシャ・ローマなど)」「歴史上の人物の名前(Ce'sar, Alfonsoなど)」「自然界の名前(花、鳥、宝石など)」「地名」「天文学系の名前(星、暁など)」と種類別にまとめてあること。
↑スペイン語圏の名前をつけたい!と言う方に。
最近は車とか商品名・店名とかにもスペイン語が使われていることが多いので、何かスペイン語でネーミングしたいときに役立つかも??

El nuevo libro de nombres.
第一部はスペイン人の名前について。名前の語源・意味、霊名の祝日、来歴などはもちろん、愛称の項目もあるのが便利。性格の項もあり、名前占いのような側面もあります。第二部では外国人の名前に簡単な意味を記してあります。ヨーロッパ各地だけでなく、アラブ、北・南米原住民の名、日本人の名前も。そして巻末にはペットの名前まで!
↑この本、完売してしまったみたいです。姓名判断とかってスペイン語圏にはないのかと思ってたけど、それらしきものがあるんですね~。

そして、最後のおまけ。
Hispanic & Spanish Baby Namesこちらのサイトで、スペイン語の名前の意味がわかりますよ!
例えばFranciscoの意味はLibreなんだそう。スペイン語圏の人は単に聖人の名前であって意味は特にない・・と思っている人が多いのでこれで調べて教えてあげましょう(笑)。


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  続 naranjaとchinaの謎  -  2006.05.27.Sat / 12:26 
前回の追記にドミニカ共和国ではオレンジの事をchinaと呼ぶのはなぜか・・と思って調べてみたらオレンジの原産地はインドと中国だから中国=chinaとなったのかな?と言う話を書いた。
でも、オレンジは先にヨーロッパに伝わっているので、なぜ先に伝わったスペインではnaranjaでヨーロッパから伝わったのにドミニカ共和国ではchinaなのか??と、これまたどうでもいい私の疑問が残ったわけです。

そしたら!
なぜスペインではオレンジはnaranajaなのか・・と言う謎が解けましたよ!奥さん!!

実はこのnaranjaと言う言葉。どこからきたのかと言うとなんと!
サンスクリット語。つまり、naranjaと言う言葉も原産地(インド)からきていたんですね。サンスクリット語ではnaranghaなんだそうで、意味は"veneno para elefantes" 象がオレンジをたくさん食べて死んでしまったことに由来するそうです。
このnaranghaがペルシャ語になり、その後アラビア語になってスペインに入ってnaranjaとなったわけです。

ちなみに。
カタルーニャ語ではnaronja
ポルトガル語ではlaranja
イタリア語ではla arancia
フランス語ではorange

なんだそうで、フランス語のorangeがイギリスに伝わって英語でもorangeとなったんでしょうね。英語にはフランス語からの言葉がたくさんありますからね。
*************************
【追記】
カタルーニャ語、ポルトガル語、イタリア語での「オレンジ」の呼び名は同じ語源(サンスクリット語)だと見てわかる通りなのだけど、フランス語だけ違うのが興味深かったりする。
フランス語の「オレンジ」の語源は中世のラテン語のaurantiumに由来しているようで、auramはoro(金)を意味するんだそう。つまり「オレンジ」とは「金(色)の果物」と言ったような意味になるんだそう。
なるほど。でも、すぐそばなのにカタルーニャ語やスペイン語とフランス語が全然違う・・ってなんかおもしろい。
*************************

さて。
これでnaranjaの謎は解けた。でも、なんでヨーロッパから伝わったのにドミニカ共和国ではchinaなのか?こっちの疑問がまだ残る・・と思ったらこれも解決。

実はこのスペインのnaranjaと言うのはドミニカ共和国で言うところのnaranja agriaと言う種類。で、スペイン人がはじめて新大陸に渡ってであった「オレンジ」は甘い別の「オレンジ」だったわけです。知らない種類の「オレンジ」だった為、スペイン人はこの「オレンジ」を原産地にちなんでnaranja de chinaと呼んだそう。

つまり。
スペインの「オレンジ」はインド産。ラテンアメリカの「オレンジ」は中国産・・だったと言うわけ。ドミニカ共和国でオレンジの事をchinaと呼ぶのは恐らくこのnaranaja de chinaのnaranja deが省略されて定着したものだと思う。確かに、ドミニカ共和国でもすっぱいオレンジは別の種類としてちゃんとnaranja agriaと呼ばれて区別されている。
naranaja agriaは主に料理に酢がわりに使われていて、ドミニカ料理の素材としてポピュラーな存在だったりする。

あ~、これでnaranajaとchinaの謎が解けてすっきりした。

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  エルネスト "CHE" ゲバラ  -  2006.04.11.Tue / 13:37 
日本でも名前をよく聞くようになったチェ・ゲバラ。
キューバ革命やカストロとのツーショットのイメージが強いのでキューバ人だと思っている方もいるようですが、映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」をご覧になればわかるとおり彼はアルゼンチン人なのです。映画ではゲバラ役を演じたメキシコ人のGael Garcíaのアルゼンチンなまり風のスペイン語がすごく違和感あって、私はちょっと映画に集中できなかったりしたんだけど^^;

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さて。
日本では「チェ・ゲバラ」と呼ぶのが一般的ですが、彼の名前はErnesto Guevara(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)であって、cheと言うのはニックネームなのですが、このcheと言うのは典型的アルゼンチンスペイン語で、彼がアルゼンチン人でかつ、しょっちゅう”CHE”を連発していたのでErnesto"CHE"Guevaraと呼ばれるようになったわけです。

じゃ、cheって何?と言う話ですが、アルゼンチンでは誰かを呼ぶときに「Che,pibe」と言う風に使ったりします。ちなみにpibeもアルゼンチンスペイン語で男の子、若い男性などを指します。また、何かを強調する時に使います。例)iChe,que caro!
このcheはアルゼンチンでよく使うけど、パラグアイやウルグアイでも使うそうです。

で。
どこからこのcheが来たのか?
一般的に言われているのはパラグアイのグアラニー語から来ていると言う説。パラグアイやウルグアイでもcheはだいたいTúの意味で使われているそうなのですが、グアラニー語のcheの意味はTúではなく、Yoまたは Miの意味になるそうです。
例)Che paraguay=Mi paraguay Che rohaihy nde=Yo te amo またはte quiero
なので、呼びかけや強調に使うcheとはちょっと意味がずれていることになる。

他の説は・・
チリ・アルゼンチンの南部(つまりはパタゴニア)の先住民族mapucheの言葉でcheはhombre=人と言う意味なんだそう。これなら呼びかけに使うというのは意味的にずれていない。かつ、強調とはちょっと違うかもしれないけど、驚いたときや念を押すときなんかにスペイン語でもhombreって使うのでこちらのほうでも使用範囲内だと思うのだけど。
真相はどうなのかは別として、アルゼンチンのスペイン語にはまったく先住民族の言語の影響がなさそうなイメージだったので、先住民の言葉が影響を与えたかもしれない・・と言う点は面白いと思う。

他にも諸説あるのだけど、イタリア語のche(=¿que?)が変化したもの・・と言うのもある。これはどうかな?とは思うけど、アルゼンチンはイタリア系移民が多いことを考えるとcheと言う言葉は別として、アルゼンチンのスペイン語にイタリア語が与えた影響は少なからずあるとは思う。

う~ん、一度じっくりアルゼンチンでアルゼンチンスペイン語を観察したいもんです。


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